若い人といえばピンとした肌のたるみや、シュッとしたフェイスラインが特徴だといわれています。そのため顔のたるみなどは年配の方の肌の悩みとイメージしがちですが、近年は若い人でも悪い習慣によって顔のたるみが現れてしまっている人も少なくありません。

そもそも顔のたるみとは顔の皮膚が重力に負けて下方にたれている状態であり、一般的には真皮の劣化や脂肪の肥大化が関係しています。

前者は加齢によってコラーゲンを生み出す繊維芽細胞の力が低下することにより、コラーゲンの質が下がってハリや弾力が保てなくなることが関係し、後者はリンパ管が劣化して隙間から脂肪酸が漏れると、肌内部で脂肪と化して脂肪の肥大化が起こり層が厚くなることによって重みを支えきれずに肌が沈んでしまっています。

若者のたるみ

この2つの原因とは異なり、若い人でも起こりうる顔のたるみの原因には、紫外線や大気汚染によってダメージを受けてしまっている可能性があります。

そのため普段の生活習慣としてはハリをもたらす機能の高いスキンケア化粧品を取り入れたり、紫外線や大気汚染を予防するアイテムで肌を保護する対策をしましょう。

また筋肉の衰えもたるみに繋がるため、筋膜を鍛えるエクササイズを取り入れることも大切です。口周りの筋肉を鍛えるエクササイズを生活習慣とすると顔が自然と引き締まります。

急増しているスマホ習慣によるたるみ顔

顔のたるみといえば、加齢に伴う肌悩みの一つと認識されがちですが、最近では普段の習慣によって肌にたるみが起こってしまっている方が急増しています。

この一つがスマートフォンを長時間使用することによる「スマホたるみ」の症状です。本来肌のたるみが起こる原因には肌弾力の減少や皮下脂肪の増加、顔の筋肉の衰えなどがありますが、スマホたるみの原因は長時間に及ぶ悪い姿勢が大きく関係しています。

普段スマートフォンを使用する際に画面を見るために下を向いていたり、画面に顔を近づけているために首が前に出ている状態、首が出ているために背中が丸まっている猫背気味の方も症状が出やすいです。

パソコンの姿勢

このような姿勢で長時間フリーズしていれば、リンパや血液の循環が悪くなることで全身がむくみやすくなります。その結果老廃物の流れも滞るので、頬の下に皮下脂肪が溜まりやすい状態を作り出してしまいます。

これはスマートフォンに限らず、長時間のデスクワークをしている現代人に起こりうる症状でもあるので、長時間無表情にあると口の周りの筋肉が固くなり、表情筋の衰えが加速します。

そのためスマートフォンやパソコンは目線が水平になる位置で使用し、表情を鍛えるエクササイズで筋肉を動かすことが効果的です。